【沖縄】沖縄市美原で中古学生服を安価に販売する「子ども応援団 笑(わら)びん」が、中部地域で協力店を募っている。一人でも多くの子どもたちに制服を届けるため、各市町村や各校区などで自宅や事務所の一室に販売スペースを設けたい考えだ。13日には沖縄市内に、協力店として2号店をオープンした。代表の森田好美さん(54)は「子どもたちが制服を試着する姿を見ると元気をもらう。たくさんの方に協力してほしい」と呼びかけた。
シングルマザーの森田さんは娘2人の制服を購入するのに苦労したという。「ただでさえ入学準備は出費が多い。子育て世帯のために何かできないか」と考え、2015年にボランティアで活動を始めた。
現在、中部地区の中学高校37校分の制服を取り扱う。3500着以上あり、寄付や買い取りで集めた。ズボンは500円台から、ブレザーは高くても3千円台で購入可能。通常ブレザーを新品で買うと2万円ほどするため、8割引きで購入できる。
2号店は沖縄市上地にある事務所の一室を借りて開店した。同店の近隣にある安慶田中、コザ中、山内中、越来中、球陽高校、コザ高校の計6校の制服を扱う。美原の本店に集約していた制服を、地域に店舗を増やすことで分散する考えだ。
森田さんは「自宅や事務所の一室を使うと、地域の交流の場にもなるはずだ。高齢の方でも子どもたちと触れ合える機会になる。ぜひ協力してほしい」と呼びかけた。
問い合わせは森田さん、電話090(6860)3755。
(石井恵理菜)