沖縄の基地、学生論議 明治大で公開講座


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沖縄問題についてトークセッションする高校生、大学生ら=25日、明治大

 【東京】名護市辺野古の新基地建設が強行的に進められる現状や沖縄の抱える問題を広く知ってもらうことを目的にした公開講座「東京で考える沖縄・辺野古」(主催・明治大労働教育メディアセンター、シールズ琉球)が25日、明治大で開かれた。

 公開講座は学生が主体となって企画し、第1回は「高校生と大学生が語る」と題して、関東近辺の高校や大学に通う学生によるトークセッションがあった。辺野古新基地問題のほか、沖縄に関する問題の幅広いテーマを県出身の学生と県外出身の学生がそれぞれの立場から議論した。
 県出身で一橋大大学院生の佐喜真彩さんは「沖国大のヘリ墜落事故から沖縄の陰の部分を考えることがあった。それまでは沖縄の問題に向き合う怖さがあった」と語り、問題を周囲に話すことの難しさなども議論に上がった。
 東京都出身で、安保法制に反対する高校生グループ「T―nsSOWL」として活動中のあいねさん(高校2年)は、修学旅行で沖縄を訪れる予定だという。あいねさんは修学旅行前の事前学習で沖縄について勉強していることに触れ「(学校の先生は)戦争の話はしてくれるが、そこで終わり。辺野古などで沖縄戦の苦しみをいまだに持っている人が現在進行形でいることが伝えられていない」と語った。