13日に全国中学駅伝 男子・宮里、女子・名護


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 第23回全国中学校駅伝は13日、山口県セミナーパーククロスカントリーコース(男子6区間18キロ、女子5区間12キロ)で行われる。男子の宮里は県大会を初制覇し、本番に向けてさらなる強化に励んできた。女子の名護は2年連続の出場で、前回出場メンバーも残るのが強みだ。晴れ舞台に挑む両チームを紹介する。

【男子・宮里】勢いと和を武器に
 県大会で初優勝し全国切符をつかんだ男子の宮里は、勢いとチームワークを武器にたすきをつなぐ。バスケットボール部員を中心に、サッカーや卓球、野球と普段は別のスポーツに取り組んでいる生徒をより抜き、夏休みから本格的に駅伝の練習に取り組んで来た。最初はよそよそしかったというメンバーだが「だんだん性格を表に出して仲良くなった」と主将を任される金城岳は振り返る。
 早朝練習では5、6キロを走り、学校近くの坂や陸上競技場周辺の起伏のある場所で走力を上げた。11月の県大会ではその成果を発揮して2区以降首位を守り、昨年の県大会でわずか3秒差で2位だった雪辱を果たした。
 全国大会は芝生の周回コースを全区間同じ3キロずつを走るのが特徴だ。選手たちは11月末にあった九州大会の帰りに山口県まで足を伸ばし、試走で感触をつかんだ。目標は県勢最高の17位を上回る成績。1区で金城が各校のエースに食らいついて流れを築き、2区以降は粘るレースを目指す。
 金城は「全員が自己ベストで頑張りたい」と言い、アンカーを担う予定の浦崎洋介は「チームの柱らしい走りをして歴史を塗り替えたい」と頼もしかった。(大城周子)

【女子・名護】昨年の経験生かす
 2年連続の全国大会出場を決めた女子の名護は、昨年の経験を力に変えてレースに挑む。メンバーのうち4人が前回大会のコースを走っており、主将の比嘉みゆは「去年よりもいい成績を残して思い出に残る大会にしたい」と決意を述べた。
 2年生主体で出場した昨年の大会は47位に終わった。比嘉は「30位台や40位台の前半を狙っていたけど、そんなに甘いものではなかった」と結果を残せなかったことを悔やむ。全国レベルの高さも目の当たりにして、「自分たちには全てが足りない」と実感した。全国のチームと渡り合うために日常生活から見直し、練習では「楽しみながらも集中すること」を心掛けた。再び全国への切符を手にし、「みんなで練習したことを無駄にはしない」と力を込める。
 玉城健司監督は昨年の大会について、「1区で出遅れて順位を上げられなかった」という。そのため、今年は1区と2区に調子の良いメンバーを起用するつもりだ。全国を経験した選手たちは、「どんな場面でも慌てなくなった」と精神的に強くなったと感じている。「鍵を握る1、2区で30位台の後半につけて、レースの流れに乗る」と展開をイメージした。(平安太一)

2年連続で全国に挑む女子・名護の選手たち=8日、名護市陸上競技場
初出場へ意気込む男子・宮里のメンバーら=8日、沖縄市の同校