国頭トレイルラン 19キロの部、ウィリアムス連覇


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 【国頭】山や森林などをコースに設定する競走「第3回国頭トレイルランニング大会」(同実行委員会主催)が12日に国頭村森林公園を主会場に開かれ、19キロ(個人、ペア、3人)、12キロ、トレイルウオークの各種目が行われた。19キロ個人は、男子で大塚浩司(41)=長野県=が1時間52分50秒で初優勝し、女子でコリン・ウィリアムス(34)=北谷町在、米国出身=が2時間8分38秒で2連覇した。全種目で計885人が出場し、838人が制限時間内に完走した。完走率は約95%だった。

19キロ女子で2連覇し、笑顔でゴールするコリン・ウィリアムス=12日午後2時9分、国頭村森林公園

◆ウィリアムス「一番好きなレース」 難所、着実クリア
 19キロ女子で2連覇を果たしたコリン・ウィリアムス(北谷町)はゴールテープを両手で高々と掲げてフィニッシュし、「興奮している」と笑顔を見せた。長野県信濃町などを舞台にした9月の「信越五岳トレイルランニングレース」110キロで優勝した力を持つウィリアムス。国頭トレイルには昨年も出場しており、沢や長い階段の上りなどの難所も着実にこなした。本島北部の豊かな自然に設定されたコースに「美しい」と印象深げ。県内外のレースに参加してきた中でも「一番好きなレース」と語り、ボランティアや会場などでの応援にも元気をもらった様子。呼吸を整えながら「来年も出る」と即答し、連覇を見据えた。

山中を軽快に駆け抜ける19キロ男子初優勝の大塚浩司=12日午後、国頭村

◆序盤から軽快に独走 大塚、自然満喫し歓喜
 全国各地のトレイルランニング大会に約50回出場してきた大塚浩司(長野県)が男子19キロの頂点に立った。
 国頭トレイルは初挑戦。「年齢別で1位になったことはあるが、総合優勝は初めてなのでうれしい」と勝利をかみしめた。
 スタートして約1キロから独走に入り、そのまま2位に大差をつけてゴールした。「(中盤の)階段の上り下りがきつかった」と指摘しつつも「もっとジャングル(だらけ)かと思ったが、沢もあり、海が見える所もあり、クロスカントリーコースもあってバランスが良く、楽しかった」とやんばるの自然を満喫しながらのレースとなった。「来年もぜひ出たい」と意欲を見せた。