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ハラスメント「受けた」「見聞きした」合わせて34% 浦添市が職員対象にアンケート


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浦添市総務部職員課が市職員を対象に実施したハラスメントアンケート調査で、回答者の34%に当たる248人が3年以内にハラスメントを「受けたことがある」「見聞きしたことがある」と回答していたことが12日、分かった。市による全庁的なハラスメント調査は初。又吉健太郎市議が市への情報公開請求で調査結果を入手した。

 市ハラスメントアンケートは8月7~25日、全職員1504人を対象に行い、741人が回答した。回答率49・3%。ハラスメントを受けた経験の有無や受けた後の心理状態、相談窓口など12項目を聞いている。

「3年以内にハラスメントを受けたか、見聞きしたことはあるか」という項目は8%(57人)が「受けたことがある」、17%(124人)が「見聞きしたことがある」、9%(67人)が「受けたり見聞きしたりしたことがある」と回答した。

浦添市役所(資料写真)

 ハラスメントの加害者を問う項目(複数回答)は、上司が最多の158件、同僚67件、議員35件、部下28件、市長17件が続いた。ハラスメントの内容(同)は、パワーハラスメントが199件、セクシュアルハラスメントが62件、妊娠、出産等に関するハラスメントが21件、モラルハラスメントが10件だった。

 具体的な行為(自由記述)として「体を触る、股間を触る」「飲み会の席で男性職員が女性職員の胸を触るなど」「強い口調で部下をののしる行為」などが記述された。外部の相談窓口について83%(614人)が「必要」と回答した。 

 自由記述には「議会にもハラスメント防止条例などが必要」「管理職がハラスメントへの認識を深めることが重要」などの意見が上がった。

 又吉議員は「相当深刻な内容が明らかになった。市も議会も是正に向け、早急に努力しないといけない」と話した。(藤村謙吾)