泡盛、県外へ共同配送 物流コスト2割減狙う


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 県酒造組合(玉那覇美佐子会長)は25日、県外へ出荷する泡盛の共同配送を始めた。倉庫や船を共同利用することで、物流業務の効率を高め3年間で物流コストの約2割削減を狙う。

 久米仙酒造と瑞泉酒造がそれぞれ泡盛100ケース、比嘉酒造50ケース、ヘリオス酒造48ケースの計298ケースを5トンコンテナに詰め込み、那覇港から初出荷した。
 これまで泡盛メーカーは単独で県外へ出荷・販売していた。県内泡盛メーカーは中小零細企業が多く、単独で少量の泡盛を輸送するのは高コストで非効率だった。4社のほか、神村酒造、久米島の久米仙、久米仙酒造、崎山酒造廠、忠孝酒造、今帰仁酒造、瑞穂酒造が参画する。
 共同配送のほか、東京港にある約3300平方メートルの倉庫(共同物流センター)を県酒造組合が借り上げ、仕分けや在庫管理、保管などを一元化する。常時東京に泡盛の在庫を保管しておくことで輸送時間を短縮し販路拡大を狙う。
 県酒造組合の玉那覇美佐子会長は「共同化することによってコスト削減を狙い、県外出荷の市場開拓につながっていく」と意気込みを語った。