那覇市がプール熱で初の警報 飛まつやタオル共用などで感染 手洗い・うがいの徹底を 沖縄 


那覇市がプール熱で初の警報 飛まつやタオル共用などで感染 手洗い・うがいの徹底を 沖縄  イメージ写真
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 那覇市は6日、小児を中心に発熱や咽頭痛を引き起こす咽頭結膜熱(プール熱)の患者が増加しているとして、警報を発令した。咽頭結膜熱に関する警報発令は2013年の那覇市保健所の開設以来、初めて。ワクチンはないため、市は手洗い、うがいなどの徹底を呼び掛けている。

 市によると、9月25日~10月1日の1週間で市内の定点医療機関からの患者報告数が定点当たり4・29人となり、警報発令基準の3人を超えた。直近4週間の報告数は55件で、年齢別にみると、2歳が13人(23・6%)と最も多く、次いで3歳の9人(16・4%)、6カ月以上12カ月未満と1歳、4歳がいずれも7人だった。

 咽頭結膜熱を巡っては、県も9月29日に流行警報を発令している。咽頭結膜熱の病原体はアデノウイルスで、せきやくしゃみによる飛まつや、手指の接触、共用したタオルなどで感染する。ヘルパンギーナ、手足口病と共に三大夏風邪の一つに挙げられ、プールでのタオルの共用などで感染することがあるため、プール熱と呼ばれる。夏場以外でも散発的に流行する。(吉田健一)