「全員購入を」の注意書き 算数セットに習字セット…ホントに買わなきゃだめなの?<比べる!備える!家計から出る教育費>3プロローグ


「全員購入を」の注意書き 算数セットに習字セット…ホントに買わなきゃだめなの?<比べる!備える!家計から出る教育費>3プロローグ
この記事を書いた人 Avatar photo 古堅一樹

 今年1月。本島南部の小学校で、4月に入学する新1年生の保護者向けに配布されたA4用紙にまとめられたお知らせ。学用品販売については「算数セット2800円」とあり、注意書きとして「※全員購入をお願いします」と記されていた。算数セット用の名前シールは、希望者が購入する形式だ。

 大学1年の長男、中1の長女、小3の次男がいる本島中部の男性は自宅に、子どもたちの進級・進学に伴い、使わなくなった学用品がたくさんある。長女が小学校で使った習字セットや鍵盤ハーモニカは次男へお下がりで使用することができた。

 しかし、大学1年の長男が小中高校で使うために購入した算数セットや習字セットは、長女や次男とは年が離れてセットの内容も少しずつ違ってきたため、お下がりとして使用できずに残っている。授業でも使う数が少なく、新品同様に見える彫刻刀セットもある。

 男性は「 単年しか使わない物は購入する必要があるのだろうか。学校でそろえて、備品としておいてくことはできないか」と疑問を投げかける。 


 算数セットや習字セット、裁縫セット…。小学校の授業で使用し、卒業後は使われないまま自宅に眠る学用品がある人も多いだろう。家計から出る教育費について考えるシリーズ「比べる!備える!家計から出る教育費」は、小学校で使う学用品について考えた。