沖縄電力の中間決算、経常利益42億円 2年ぶり黒字転換 具志川の倒壊事故で通期予想は引き下げ 


沖縄電力の中間決算、経常利益42億円 2年ぶり黒字転換 具志川の倒壊事故で通期予想は引き下げ  沖縄電力の本館ビル=浦添市牧港
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 沖縄電力(本永浩之社長)が31日発表した4~9月期連結決算は、純損益が32億3800万円の黒字(前年同期は168億1900万円の赤字)だった。電気料金の値上げや燃料価格の下落が2年ぶりの黒字に寄与したが、うるま市の具志川火力発電所で7月にあった揚炭機の倒壊事故の費用計上が影響し、通期の利益の見通しは従来予想から引き下げた。
 4~9月期の売上高は前年同期比9・9%増の1305億100万円、経常損益は42億1600万円の黒字(前年同期は224億7300万円の赤字)で、増収増益だった。


 通期の売上高は2403億円と従来予想から59億円引き上げた。純利益は22億円で、7億円下方修正した。倒壊事故に要する費用が想定より増え、燃料費や修繕費などとして56億円を見込んでいる。
 倒壊事故の原因は調査中。2024年1月中に、クレーン付きの船舶を使った海上での石炭受け入れの再開を目指している。(當山幸都)