石垣第二初の栄冠 海邦銀行杯中学軟式野球


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仲西―石垣第二 初回石垣第二2死一、三塁、左中間に適時二塁打を放つ山田侑弥=27日、南城市の新開球場(平安太一撮影)

 第23回沖縄海邦銀行杯争奪中学校軟式野球大会(県野球連盟主催、琉球新報社共催)最終日は27日、南城市の新開球場で決勝戦までを行い、石垣第二が初優勝を飾った。石垣第二は第33回全日本少年軟式野球大会(8月11~14日、横浜スタジアム)の出場権を手にした。

◆山田、決勝タイムリー/投げては3回ぴしゃり
 石垣第二がダブルエースの活躍で接戦を制した。先発の山田侑弥は初回に適時二塁打で決勝点をチームにもたらすと、マウンドでは三回まで一人の走者も許さない完璧な投球を見せた。2番手の豊川想大はピンチでも強気の投球を貫き、初回に奪った2点を最後まで守りきった。大嶺吉生監督は、「子どもたちが頑張ってくれたことがすべて」と目を細めた。
 初回2死一、三塁の好機で打席に立った山田は、「ランナーを絶対に帰そうと思った」。直球を完璧にとらえると、「手応えがあった」と言う打球は左中間を破った。先制点を取った直後からは、「オレが抑えるつもりだった」と直球にフォークを織り交ぜ、凡打の山を築かせた。
 四回からマウンドを引き継いだ豊川は、六回に無死一、二塁と一打同点の場面を迎えたが、「強い気持ちで厳しく攻めよう」と集中力を切らさなかった。直球を主体に後続を断つと、最終の七回も三人で締めた。力強いガッツポーズで喜びを表現した豊川は、「ピンチで抑えられて良かった」と達成感をにじませた。
 8月に横浜スタジアムで開かれる全国大会の出場切符を手にし、豊川は「強気の投球で頑張りたい」と持ち味を発揮するつもりだ。山田は「全国制覇する」と昨年の豊見城に続く県勢の連覇を目標に掲げた。(平安太一)