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安田協同店のあだガチャ、売店JK部!?【島ネタCHOSA班】


安田協同店のあだガチャ、売店JK部!?【島ネタCHOSA班】 あだガチャ
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

国頭村の安田協同店に「あだガチャ」というオリジナルのカプセルトイがあるのを知っていますか? 他にも「売店JK部」という女子高生グループのオリジナルグッズもありました。子どもたちが力を合わせて安田を盛り上げようとしているので、ぜひ取材してみてください。

(宜野湾市 アカパナー)

ガチャとは、景品の入ったカプセルが出てくる抽選式自販機のこと。JKは女子高生の略称です。どちらも非常に興味深い話題ですね。安田協同店に連絡を取ったところ、安田小学校の先生が詳しいとのこと。さっそく安田小学校へ向かいました。

小学生考案のガチャ

迎えてくれたのは、安田小学校の藤城公輔先生と5人の児童。現在、全校児童9人の安田小学校。その全員が国頭村内の別の地域や、県外から移住してきた子どもたちだと言います。

「コロナの影響で、今まであった地域と学校との接点が減ってしまったんです。学校と地域との距離を縮めるため、昨年からあだガチャをスタートさせました」と藤城先生は話します。

安田小学校の子どもたちと藤城先生、マスコット犬のももと一緒に

料金は1回100円。景品は中古品や新古品、子どもたちや地域の方の手作り品など、みんなで一つ一つ考えています。

金融リテラシーの勉強も兼ねているというあだガチャ。毎月の売上金は子どもたち自ら表計算ソフトを使って管理をしており、景品の材料代などに使われています。今年の9月には、あだガチャを南城市のあざま共同売店へ持っていく出張イベントを開催。そのときの宿泊費なども売上金から出ているんですって!

「今度はまた別の場所に行きたいね」と藤城先生が言うと「次は大阪!」「東京!」「北海道!」と子どもたちの夢は膨らみます。

地域の力になりたい

続いて紹介するのは売店JK部。現メンバーは中部の高校に通う藤城琴葉(ことは)さんと、吉田生陽(いくひ)さん。なんと琴葉さんは藤城先生とは親子、生陽さんとは叔父と姪の間柄だそうです。

左から生陽さん、OG のちひろさん、琴葉さん(提供写真)

売店JK部の活動をスタートしたのは昨年。「夏休みに安田集落に長期滞在した際、協同店や安田に住む人たちと交流をする中で、何かできることはないかと思ったんです」と琴葉さんは話します。

初めに取り組んだのは協同店内に設置してある自販機の商品を使ったオリジナルメニュー「あだランチ」の考案。バランスの良い食事が取れるよう、写真とイラスト付きで店内に貼り出しています。手作り雑貨の販売も行っており、小物を挟むのに使える「あだピンチ」はまとめ買いする人がいるほどの人気商品です。

売店JK部考案の「あだピンチ」
売店JK部考案の「あだカンプー」

「いつも楽しんでやっています。今後は季節のイベントも増やしていきたい」と言う生陽さん。そんな売店JK部は現在、新入部員を募集中とのことです!

安田に来る人の中には、あだガチャや売店JK部の手作り雑貨目当てのお客さんも少なくないといいます。今、若い力と新しい発想で地域を盛り上げている子どもたちの活動から目が離せません。


安田協同店
国頭村安田858-3
7:30~19:00
定休日=火曜
TEL=0980-41-7355

安田協同店 Instagram:ada_kyodoten
あだガチャ、売店JK部 Instagram:ada_gacha_teacher

(2023年11月16日 週刊レキオ掲載)