【速報】沖縄県内、被害情報なし 玉城知事、上空通過「大変遺憾」 北朝鮮「衛星」発射で危機管理対策本部


【速報】沖縄県内、被害情報なし 玉城知事、上空通過「大変遺憾」 北朝鮮「衛星」発射で危機管理対策本部 県危機管理対策本部で「大変遺憾」などと述べる玉城デニー知事=22日午前8時53分、県庁
この記事を書いた人 Avatar photo 梅田 正覚

 21日深夜の北朝鮮による「軍事偵察衛星」の打ち上げを受けて、沖縄県は22日午前8時半から、県危機管理対策本部会議を開催した。警察や消防、海上保安庁、自衛隊、各市町村に確認し、現時点で県内での被害情報はないという。

 玉城デニー知事は「事前に発射期間を通告していたにも関わらず、通告期間前に発射を強行し、沖縄上空を通過するなど、県民に大きな不安を与えたことは大変遺憾だ」などと述べた。

 全国瞬時警報システム(Jアラート)の警報後、危険海域で操業する可能性のある県内の36漁協と3つの水産関係団体に確認したところ、危険海域付近で5隻の漁船が操業していたが、被害はなかった。

 那覇空港では、Jアラート作動中に地上の職員が屋内退避をしたため、羽田空港から到着した日本航空と全日空の最終便それぞれ1機が約30分間、駐機場手前で待機した。

 防衛省によると、北朝鮮が発射した1発は複数に分離し、1つは沖縄本島と宮古島との間の上空を通過し、沖ノ鳥島の南西約1200キロの太平洋上に落下した。もう1つは朝鮮半島の西約350キロの東シナ海上に落下した。いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)外だった。22日未明時点では地球の周回軌道への衛星の投入は確認されていない。