地域づくりのリーダー養成を目的とした第34期かりゆし塾(県経営者協会主催)の6班メンバーらが、八重瀬町特産品のオクラを使った商品「オクラめんたいちゅるっともずく」を開発した。商品名とパッケージデザインは東風平小学校の児童らが考案した。
八重瀬町は県内2位のオクラの生産量を誇るが、生育の早さから規格外が多いという。単価が低いため町内の生産者が生計を立てるのが難しいという課題がある。かりゆし塾のメンバーらはオクラの魅力を発信し地域活性化につなげようと、今年8月から加工品の開発に取りかかった。
試行錯誤を経て完成したのは、沖縄やまや(豊見城市)と沖縄フレッシュ(那覇市)が共同開発した「めんたいもずく」に、八重瀬町内で農業体験などに取り組むdenenおきなわから提供されたオクラを輪切りにして加えた商品。
一部、規格外のオクラを使用することで廃棄を減らすことにもつながるという。海風を受けミネラルを含んだオクラのシャキシャキ感とめんたいこの辛みが食欲を刺激し、モズクの海の風味が口いっぱいに広がる商品に仕上がった。
沖縄やまやの山脇実利社長は「めんたいもずくとオクラは相性がいい」と力を込めた。
商品名とパッケージデザインは八重瀬町立東風平小学校4年生の児童らがアイデアを出した。町の公式キャラクター「やえせのシーちゃん」が描かれたデザインをパッケージに採用した。
メンバーらは、町内の地産地消フェアへの出店や道の駅での販売を町へ提案している。2個セットで販売価格は200~298円になる見込み。
リーダーを務めるみらいおきなわの宮平勝真さんは「さまざまな人や企業をつなげていくことや、本業もやりながら商品を作り上げていくことが大変だった」と述べた。
商品を試食した八重瀬町の新垣安弘町長は「とてもおいしい。八重瀬町に関心を寄せていただき感謝している。これからも町の発展のために力を貸してほしい」と述べた。 (玉寄光太)