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FC琉球が女子チーム「FC琉球casa ale(カーサ・アレ)」設立 casa okinawa aleと包括連携 塩川監督「沖縄から続々と代表選手を」


FC琉球が女子チーム「FC琉球casa ale(カーサ・アレ)」設立 casa okinawa aleと包括連携 塩川監督「沖縄から続々と代表選手を」 女子チーム発足に意気込む(左から)琉球フットボールクラブの倉林啓士郎代表取締役社長、FC琉球casa aleの塩川健勇監督、竹原稔強化部スポーツダイレクター=8日、八重瀬町スポーツ観光交流施設(名波一樹撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 與那嶺 松一郎

 サッカーJ3のFC琉球は8日、八重瀬町スポーツ観光交流施設で女子チーム発足の記者会見を開いた。JFA U―15女子リーグ2023九州沖縄リーグに所属する「casa okinawa ale(カーサ・オキナワ・アレ)」と包括連携し、「FC琉球casa ale」の名称で球団チームとして活動する。4月からはトップチームをFC琉球レディース(仮称)とし、下部にFC琉球aleU―15(同)を置く。将来的にはなでしこリーグへの参入、沖縄から女子トップリーグで活躍できる選手の輩出を目指す。

 チームは2024年1月のKYFA第21回九州リーグチャレンジカップに出場し、リーグ2部参入を目指す。casa okinawa ale監督の塩川健勇氏(49)が暫定的にチームの指揮を執る。既存選手に加え、10日のセレクションや今後のトライアウトによってチームのメンバーを決定する。インドネシア女子代表の選手も加入する見込みだ。

 会見では、有望選手の県外流出や、県外で活躍する選手を受け入れる県内の環境不足にも触れた。塩川氏は「沖縄から(県外に)出る選手はいても、帰って来る選手がいない。FC琉球トップチームの練習やミーティングに参加し、女子にもこんな環境があればと考えた」と述べた。その上で「沖縄の子は素直で、良い環境が整えば日本代表も出る。沖縄からの代表選手はなでしこジャパンの高良亮子しかいない。1人ではなく、2人3人と代表選手を出せるように頑張りたい。温かい目で見守ってほしい」と熱意を示した。

 casa okinawa aleは今年、U18選手権県大会、U15九州沖縄リーグ、U15フットサル選手権県大会でそれぞれ4連覇を達成している。

 塩川氏は糸満市出身で、元ビーチサッカー日本代表選手。県内で女子チームを指導してきた。11年から県内初の女子小学生フットサルチーム、プリンセス天妃の監督を務め19年にcasa okinawa aleの監督に就任した。21年には九州U―15選手権初優勝へと導き、九州トレセン選手を16人、ナショナルトレセン選手を5人、エリートプログラム選手2人を輩出した。 (名波一樹)