ボクシングの「LIFETIME BOXING FIGHT18」が31日、東京都の大田区総合体育館で行われた。世界ボクシング評議会(WBC)元フライ級王者で現WBO世界バンタム級5位の比嘉大吾(志成)=浦添市出身、宮古工高出=が、WBCバンタム級5位でタイのナワポーン・カイカンハと10回戦を行い、4回にダウンを奪ってKO勝利した。
1回は至近距離で互いの出方をうかがうように打ち合い、2、3回は互いに打って打たれての応酬が続いた。4回、相手にダメージを蓄積させ続け、最後はボディーへの左フックで打ち倒した。
比嘉の戦績は24戦21勝(19KO)2敗(1KO)1分。
試合後に比嘉は「勝てて安心した」とほおをゆるませた。「1ラウンドから接近戦で戦った。相手の右アッパーが見えずらく、何度も入れられた。一発一発が強くてボディー打ちもうまかった」と話し、強敵から威力あるパンチと手数も受けたことを振り返った。
さらに「相手からパンチをもらって、こちらも当てる感じになった。もっときれいに(パンチをもらわずに)勝ちたかった」と次戦に向けた課題も口にした。その上で来年は世界戦へ挑戦する意気込みものぞかせた。(大城三太)