沖縄県の玉城デニー知事は15日、那覇市の沖縄県庁で、13日に実施された台湾総統選で、中国との統一を拒否する与党、民主進歩党(民進党)の頼清徳氏が勝利したことについて、「沖縄県としては従来の中国や台湾との観光交流、経済交流、文化交流、平和交流などを、これまでと同様に連携していけたらと思う」と話した。
中国は頼氏を独立派と見なしているとされ、経済、軍事面での圧力を一層強めることが懸念される。中国が統一のため、台湾に武力介入する事態を想定した「台湾有事」について問われた玉城知事は「(当選した)頼さんは選挙期間中も現状維持と言っていた。バイデン米大統領はこれまでの中国政策に変化はないとし、日本政府もその方向性とわれわれは認識している」として、「これまでと同様の形になると思う」と大きな変化はないという見方を示した。(沖田有吾)