【動画あり】人馬一体、速く美しく 伝統の琉球競馬「ンマハラシー」に19頭が出走 優勝は「どぅなん」 沖縄こどもの国


【動画あり】人馬一体、速く美しく 伝統の琉球競馬「ンマハラシー」に19頭が出走 優勝は「どぅなん」 沖縄こどもの国 「第19回琉球競馬ンマハラシー」で優勝したどぅなん(右)と乗り手の坂本史弥さん=21日午後、沖縄市の沖縄こどもの国(又吉康秀撮影)
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 【沖縄】走りの美しさを競う沖縄の伝統競馬「第19回琉球競馬ンマハラシー」(沖縄こどもの国主催、琉球新報社共催)が21日、沖縄市の沖縄こどもの国で開かれた。県内各地から19頭、21人が参加した。競技の結果、沖縄こどもの国所属の「どぅなん」が優勝した。

 ンマハラシーは琉球王国時代から戦前までの約300年間、沖縄の伝統競馬として行われてきた。左前脚と左後脚、右前脚と右後脚を同時に前に出す「側対歩」の美しさや、リズム、スピード感のほか、騎手と馬の飾り付けなどを評価する。

2頭ずつ走り、美しさやリズムを競った「第19回琉球競馬ンマハラシー」=21日午後、沖縄市の沖縄こどもの国(又吉康秀撮影)

 「どぅなん」は一定のリズムで美しい足運びに加え、スピードある走りを見せ、全審査員の票を獲得した。

 騎手を務めた広島市安佐動物公園で飼育員を務める坂本史弥さん(39)は「優勝できるとは思っていなかった。馬を信じて良かった」と笑顔を見せた。

 準優勝はどぅなんの娘「よな」。こどもの国で飼育員を務める島田晴加さん(30)が騎手を務めた。よなも、こどもの国所属。

 3位はうみかぜホースファーム所属の「サンゴ」、騎手は大里中1年の三石千颯さん(12)。ベストドレッサー賞に「ティグミ」、騎手は東南植物楽園職員のウーフェイルーさん(33)が輝いた。

 今回入賞した馬は全て与那国馬だった。

 (名嘉一心)