沖縄海邦銀行が提供した自習スペースで大学入試の試験勉強をする高校生ら＝６日、那覇市久茂地の同行本店
高橋 夏帆 沖縄海邦銀行（新城一史頭取）は6日、那覇市久茂地の本店9階で、行員向け食堂を自習スペースとして受験生らに開放した。同市泉崎の県立図書館が29日まで臨時休館することを受けての提供で、生徒らは「助かった」「静かで勉強がしやすい」と喜んだ。
自習スペースは中学3年生以上が対象。県立図書館の休館期間中に提供する。約100席分あるが、学習環境も踏まえて受け入れ人数を調整する。
6日は、国公立大の2次試験を控えた那覇市内の高校生や試験対策をする専門学校生などが参考書を開いて勉強していた。国立大入試で数学と物理の試験がある那覇高3年の漢那爽大さん（18）は受験仲間4人で利用した。「周囲に図書館を利用していた人は多い。助かる人はたくさんいると思う」と語った。
看護学科のある大学を目指す沖縄尚学高3年の長嶺慧祐さん（18）は報道で知って訪れた。「新鮮な場所で勉強できる。ぜひ試験まで利用したい」と語った。
海銀の担当者は「学業のプラスになればと思い開放した。たくさんの人に利用してもらいたい」と述べた。
利用時間は平日午後2～7時。1階の受け付けで申し込み、学生証などの身分証を提示する。フリーWi―Fiの提供や軽食類のキャッシュレス販売も行う。問い合わせは海銀総合企画部、電話098（867）2112。 （高橋夏帆）
