首里の見どころ一冊に 公民館サークルが発刊


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自信作のガイドブックを手にする「古都首里探訪会」のメンバー=10日、那覇市天久の琉球新報社

 首里公民館のサークル「古都首里探訪会」が、首里全域を徹底紹介するガイドブック「王都首里見て歩き 御城と全19町ガイド&マップ」を発刊した。首里城とそのお膝元にある19町の歴史的な名所や隠れた史跡をイラストマップと共に紹介し、会員たちは「これ一冊で首里の見どころが丸ごと分かる」と胸を張って推薦する。

 公民館で2006年に開かれた講座「古都首里再発見」が始まりだ。学びを続けたいと受講生がサークルを立ち上げ、座学を行ったり町内を歩いて巡ったりして蓄積した成果を、毎年、公民館の祭りで発表してきた。ガイドブックはその活動の集大成だ。
 持ち運びしやすいA5判サイズで全224ページのフルカラー。全てのポイントに写真と解説文が付いているのに加えて、豆知識をちりばめた「一口メモ」や「コラム」も掲載した。遺構発掘調査に立ち会うなど会員らが時間と労力をかけて集めた情報を凝縮、街歩きだけでなく学習教材にも格好の一冊となっている。
 今年4月から会長に就いた松島弘明さんは「首里だけでこんなに充実した一冊になるのかというインパクトがある」と出来栄えに満足げで、「変わりゆく首里だが王都の歴史がこの本に詰まっている」とアピールした。1620円。問い合わせは新星出版(電話)098(866)0741。

「王都首里見て歩き 御城と全19町ガイド&マップ」