社会
連載「希望この手に」

<「希望この手に」シンポに寄せて>4 つながり支え合おう

徳丸ゆき子さん(大阪子どもの貧困アクショングループCPAO代表)

 沖縄を含め全国から相談がある。「頼れるところがない」との連絡があれば放置はできない。居場所と子ども食堂だけでなく、相談を聞いて子どもを預かったり、食料支援をしたり。ごみ屋敷の掃除に行くこともあるし、役所に同行することもある。行っていることは、困ったときに駆け付け、話を聞いて寄り添うことだ。

 当初は喫茶店でミーティングを重ねてシングルマザー100人の聞き取り調査をした。まずは、「食べること」、次は「遊ぶこと」-。子どもやお母さんの声を聞きながら活動をつくり上げてきた。

 簡単には当事者は見つからないし、心も開いてもらえない。そして「解決」なんてしない。寄り添うのは大変で、自分の生活が乱され、「何もできない」と無力感にとらわれて「やらなければ良かった」という人も出る。何のために活動しているのかを常に考えなければ続かない。私たちは「子どもの最善」という軸を、メンバーとも常に確認し合いながら進めている。

 制度が間に合っていない部分を民間が動いているが、本来は国が責任を持ち、制度化しなければならない。だが、社会の意識が変わらないと政治は動かない。現場の活動と並行して、理解を求め、政策提言もしなければならない。

 格差は世界的に広がり続け、状況が良くなるとは思えない。だが、心ある人は存在する。発信すれば協力してくれる。つながり、支え合って一緒に生きよう。(おわり)

あす那覇でシンポ
 シンポジウム「希望この手に~沖縄の貧困・子どものいま」が20日午後6時半から那覇市のパレット市民劇場で開かれる。入場無料。整理券が必要で、琉球新報本社・各支社、沖縄テレビ、ラジオ沖縄で配布。問い合わせは社会部(電話)098(865)5158。