木原防衛相「自民県連の要請考慮に」　うるま陸自訓練場計画見直し　計画撤回は否定　沖縄

　【東京】沖縄県うるま市石川での陸上自衛隊訓練場整備計画を巡り、木原稔防衛相は1日の閣議後会見で、自民党県連が政府に「白紙撤回」を求めると表明したことについて見解を問われ「具体的な要請をいただくことがあれば防衛省としては承って検討作業の考慮に入れることはあり得る」と語った。その上で「しっかりと幅広く検討していく」と述べた。

　計画自体を白紙にすることは改めて否定した上で「取得後の土地の利用の在り方について改めてさらに検討している」と強調。検討状況については「省内でしっかり取り組んでいるところで、具体的な状況を答えられる状況にはない」としつつ「結論が得られた段階で地元の皆さまに対して丁寧に説明していく」と語った。

　鹿児島県・屋久島沖で昨年発生した米空軍垂直離着陸輸送機CV22の墜落を受けて停止している全オスプレイの飛行再開に関して、「これまでのところ、米側から事前調整は来ていない」と語った。（明真南斗）