沖縄の県立高校全60校で1日、卒業式が開かれた。那覇市の那覇西高校では、351人の卒業生が仲吉健一校長から卒業証書を受け取った。仲吉校長は「沖縄は皆さんの出発地点で帰着地点。県内外のどこにいようとも、那覇西と沖縄が皆さんにとって最後の帰着場所で、心のよりどころであることを忘れないで」とメッセージを贈った。
卒業生を代表してあいさつをした吉野泰基さん(18)は「部活動では3年生になってようやく観客を入れた試合や声を出しての応援が再開され、これまで支えてくれた人たちの前でプレイでき、うれしかった」とコロナ後の変化に触れた。
卒業生代表の新垣愛寿さん(18)は「那覇西高校で過ごした日々を誇りに思い、社会の荒波に負けることなく自立して、社会に貢献できる人材『那覇西レジェンド』となれるよう努力したい」と決意を述べた。
2023年度の県立高校卒業予定者は全日制1万1978人、定時制103人、通信制162人、特別支援学校高等部364人の計1万2607人。(藤村謙吾)