【速報】うるま市長、陸自訓練場計画は「断念を」 計画認めない姿勢、初めて表明 土地取得中止求める 沖縄防衛局に「白紙撤回」要請


【速報】うるま市長、陸自訓練場計画は「断念を」 計画認めない姿勢、初めて表明 土地取得中止求める 沖縄防衛局に「白紙撤回」要請 訓練場整備計画の白紙撤回を要求する中村正人うるま市長=1日、嘉手納町の沖縄防衛局
この記事を書いた人 Avatar photo 金盛 文香

 沖縄県うるま市石川のゴルフ場跡地で防衛省が予定している陸上自衛隊の訓練場整備計画について、うるま市の中村正人市長は1日、計画の白紙撤回を沖縄防衛局に要請した。要請後、中村市長は記者らに対し「(予定地での)整備計画は断念してほしい。訓練内容が変わろうが、何しようが、住民の思いはそこにある」と土地取得の断念を求める立場を表明した。中村市長が計画への賛否を明確に明らかにしたのは初めて。

 防衛省は土地取得後の利用の在り方を再検討しているが、中村市長は「地域のみなさんにはここに来てほしくないという思いがある」として、訓練内容や利用方法が変わっても計画を認めない姿勢を初めて示した。

 要請では、訓練場整備値が住宅や県立石川青少年の家と近いことに言及し、「地域住民からの合意を得ることは大変厳しい状況だ」として、計画を白紙撤回するよう求めた。

 中村市長は、2月17日に来県した木原稔防衛相に「地元の声を真摯(しんし)に受け止め、よく検討してほしい」と要望するなど、地元住民の声を聞くよう求めてきた。一方、土地所有者と国との土地取引に影響を及ぼしかねないとして計画への賛否はこれまで明らかにしていなかった。

 しかし、生活環境が脅かされることなどへの地元住民の不安は大きく、自民党沖縄県連も白紙撤回を求めるなど、保革を超えて計画の見直しを政府に迫る動きとなっていることから、従来より踏み込んで計画の白紙撤回を求めた。 (金盛文香)