【名護】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古新基地建設を巡り、沖縄防衛局は11日、米軍キャンプ・シュワブ内に土砂などを運び込む搬入口を新たに設置し、使用を開始した。新たな搬入口は、これまで使用していたシュワブのゲート前付近から、直線距離で、北東に約650メートル移動した国道329号沿いに設置された。11日午前10時過ぎには、ミキサー車が出入りする様子が確認された。
キャンプ・シュワブのゲート前で抗議を続けてきた市民によると、11日早朝から、従来使っていた搬入口は閉鎖されており、新しい搬入口に警備員らが集まっていた。
市民らは同日午前から、新たな搬入口の前で、座り込むなど抗議の意思を示している。
新たな搬入口の付近は道路がカーブしており、抗議に参加した70代男性は「車からみると、見通しの悪い場所で(交通事故が起きないか)本当に危ない」と指摘。「市民を危険に巻き込む、基地建設をやっていいのか。搬入場所は変わってもやることは一緒だ」と抗議した。
琉球新報は同日午前、沖縄防衛局に新たな搬入口を設置した意図などについて問い合わせている。(金城大樹)