イージスシステムを搭載した米海軍ミサイル駆逐艦「ラファエル・ぺラルタ」が11日に沖縄県石垣の石垣港へ寄港したことを受け、八重山地域の物流に影響が出ている。
全日本港湾労働組合(全港湾)沖縄地方本部は、米軍艦の港の使用で職域の安心・安全が確保されないことなどを理由に、11日午後から石垣港で労働者がストライキを実施している。石垣港では入港した小型貨物船から積み荷約200トンが降ろせず、12日現在も港内に待機した状態となっている。
運航する琉球海運によると、コンテナ内には食品関係や一般雑貨、宅配便などを積載している。石垣向けには土曜、火曜以外は毎日運行しており、この日石垣港に入港する約400~500トン積載の大型船も荷下ろしができない見通し。沖縄総合事務局によると、12日は3隻の貨物船が入港する予定。
石垣市内のスーパーでは乳製品など一部商品の欠品が生じている。イオン琉球によると、ネットスーパーの注文は通常通り受け付けており、マックスバリュやいま店では島内の問屋などと連携して商品を調達するなどしている。
ストは米軍艦の13日の出港時まで続く見通し。
(普天間伊織)