【動画あり】米イージス駆逐艦「ラファエル・ペラルタ」が石垣島に寄港 労働組合はストライキ 沖縄


【動画あり】米イージス駆逐艦「ラファエル・ペラルタ」が石垣島に寄港 労働組合はストライキ 沖縄 民間船が行き交う中、海上を進む米駆逐艦ラファエル・ペラルタ(中央)=11日午前8時35分過ぎ、石垣市
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 イージスシステムを搭載した米海軍ミサイル駆逐艦「ラファエル・ペラルタ」が11日午前8時40分ごろ、石垣市の石垣港港湾区域内の沖合に寄港した。

 沖縄県によると県内の民間港に駆逐艦が寄港するのは初めて。「休養と補給」が目的で、乗員は小型船に乗り換え上陸した。出港は13日午前9時の予定。

 寄港を受け、全日本港湾労働組合(全港湾)沖縄地方本部(山口順市執行委員長、約1000人)は午後1時から石垣港でストライキを実施。那覇港でのストは見送った。石垣港では市民らが寄港と上陸中止を求めて抗議した。

 甲板上で会見したスティーブン・ザクタ艦長は「西太平洋地域で自由で開かれたアクセスを保つために、われわれはここにいる」と述べて日米同盟の意義を強調した。

 全港湾沖縄地本の山口執行委員長は11日、那覇市内で沖縄港運協会と共同で会見し、「われわれの職場が軍事利用されることを懸念している」と述べた。組合と港運協会が石垣市港湾課に話し合いを求めたが見通しが立たず、予定通り石垣港でのストを決行した。13日の出港時まで続ける見通し。

 那覇港のスト解除については、港運協会と「港湾労働者の安心・安全の確保は労使共通の願い」との認識を共有できたことを理由に挙げた。在日米海軍司令部によると、駆逐艦は全長約155メートル、排水量約9千トン、乗組員数は約300人。

(照屋大哲、友寄開、沖田有吾) 

バスで石垣市内に向かう米海軍関係者へ抗議する市民