米軍のミサイル駆逐艦が沖縄県石垣市の石垣港に11日から13日まで寄港する計画について、沖縄県の玉城デニー知事は11日、記者団の取材に対し「緊急時以外の民間港の使用は自粛するべきだ」と話した。
全日本港湾労働組合(全港湾)沖縄地方本部は、労働者の安全を守ることを目的に、駆逐艦が入港や沖合停泊などで港を使用した場合、石垣港と那覇港で全面ストライキを実施する方針。玉城知事は、ストライキは物流や人流に直接影響を及ぼすとして「こういう事態を招いてしまうことを米軍や防衛省はしっかり受け止めて、どのような理由でも緊急事態以外は民間港の使用を自粛することを守ってほしい」と話した。
昨年9月には、石垣港に米海軍の掃海艦が入港した。玉城知事は、今回寄港を予定しているミサイル駆逐艦について「(掃海艦と)規模も圧力も違う。常時、護衛艦クラスの艦船が使うようになってしまうことも憂慮せざるを得ない」と指摘した。(沖田有吾)