プールやジムなど利用者は困惑…読谷の「健康増進センター」が一時休館へ 指定管理者の選定遅れる 沖縄


プールやジムなど利用者は困惑…読谷の「健康増進センター」が一時休館へ 指定管理者の選定遅れる 沖縄 4月から休館を予定している読谷村健康増進センター
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 読谷村議会が、村座喜味にある健康増進センターの指定管理者選定に関する議案を昨年12月に賛成少数で否決したことを受け、同センターが4月1日から一定期間、休館することが分かった。

 開会中の3月議会で、管理者の選定が間に合わず、休館することを村が報告した。利用者からは困惑の声が上がっている。

 村は6月の村議会定例会で議案を可決し、6月中の開館を目指して業者選定を進めている。継続して開館することを求める声が多数あり、4月以降、村直営で運営することも念頭に臨時議会の招集なども検討している。

 12月議会では、村の選定した業者が県外に住所があり、募集要項の「県内に主たる事務所又は事業所を有していること」という応募資格要件を満たしているかや、事業計画にある利用者数が施設容量との兼ね合いで実現できるのか、などが指摘され否決となった。

 同センターはプールやトレーニングジムなどを備え、2022年度の年間利用者数は約5万8千人。週に3回利用しているという男性(74)は「運動だけでなく交流の場にもなっている。休館は困る」と不満げ。村在住の女性(48)は「利用者のことを考えていない。説明も全くない」と憤った。

 利用者有志は12日、継続して開館することなどを求めて集めた署名約2100筆を、村に提出した。

(金盛文香)