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FC琉球、ホーム初勝利 富所と野田が前線で暴れる<J3リーグ>第5節【20日の試合】


FC琉球、ホーム初勝利 富所と野田が前線で暴れる<J3リーグ>第5節【20日の試合】 FC琉球―Y.S.C.C.横浜 後半、ゴール前でクロスボールに反応する琉球の富所悠(右から2人目)=20日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 サッカーの明治安田J3第5節は20日に各地で行われ、FC琉球OKINAWAは沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでY.S.C.C.横浜(神奈川)と対戦し、2―1で勝利した。通算成績は2勝2分け。勝ち点8で順位は7位。琉球は前半からボールを支配して主導権を握った。16分に吉本武からの左クロスを中央の富所悠が頭で合わせて先制点をたたきこみ、1―0で折り返した。後半は20分、前線へのプレスからボールを奪い、白井陽斗が2点目を決めた。37分にPKで1点を失ったが逃げ切った。次戦は24日午後2時から、静岡県の愛鷹広域公園多目的競技場でアスルクラロ沼津と対戦する。

 各選手がそれぞれのプレースタイルで持ち味を発揮し、今季ホーム初勝利をつかんだ。特にFW陣の調子が上向きだった。

 開幕戦でけがをした富所悠、同じく負傷で戦線離脱していた野田隆之介主将のFWコンビが前線で暴れた。野田はボールをキープしつつ、ためをつくるポスト役をこなした。パスを下げず、常に前へ運ぼうとする姿勢を鮮明にし、ドリブルでも相手陣に迫った。

 16分、左サイドバックの吉本武が二人のDFの隙を突く、正確なアーリークロスで富所の得点をお膳立て。富所は「小学生からサッカーをしているが、頭で得点するのは初めて」と少し興奮気味だった。

 吉本は積極的なシュートやDF鈴木順也からのロングパスに反応し、ゴールを脅かす鋭いプレーを見せた。MF小川優介も先発起用に応え、切れのある動きで能力をアピールした。

 後半投入の庵原篤人、白井陽斗は前線の速いプレスから相手DF陣を隅に追いやって最後は岡澤昂星がボールを奪い、技ありの右クロスから白井が押し込んだ。白井は「先発のFW2人は経験値があり、みんな安心してプレーできたはず」と敬愛の念を込めた。

 (大城三太)


(1)タピスタ
琉球 2勝2分け(8)
 2―1(1―0,1―1)
Y横浜 2分け3敗(2)

▽得点者 【琉】 富所(1)白井(4)【Y】 奥村(PK)(1)
▽観客 2615人

スイッチ入った

 金鍾成監督(琉球)の話 前節の相模原戦は選手たちの体が重そうで、うまくいかなかったが、今日はスイッチが入った。がむしゃらにいく時と、状況判断するべき時と(見極めて)両方できないといけない。全員がしっかり守りながらゴールを目指すプレーができた。

うまく守られた

 倉貫一毅監督(横浜)の話 前半は風下で、1失点目は速いクロスを入れられて完全にやられた。2失点目は受け身になったところを狙われた。ボールを動かしながらDFの背後を狙おうとしたが、鈴木順也選手に体を当てられうまく守られた。