「全ての基地撤去を」 沖縄の軍属事件、女性団体が追悼・抗議集会


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集会で抗議のプラカードを掲げる参加者=8日午後、那覇市

 沖縄での米軍属女性遺棄事件の被害者を追悼し、軍隊の構造的暴力について考える「これ以上の基地・軍隊の駐留を認めない!追悼・抗議集会」が8日、那覇市古島の教育福祉会館で開かれた。元米陸軍大佐で外交官も務めたアン・ライトさんが登壇。ライトさんは集会後、報道各社のインタビューに応じ、後を絶たない米軍関係者の事件事故の背景に「違う国では何をしてもいいという植民地主義的な考えを持っている人がいる」と指摘した。

 ライトさんはイラク戦争に反対し、外交官を辞めた。「軍隊は内外に暴力があふれる」とし、米軍基地の撤去を訴えた。
 集会は「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」が呼び掛け、45団体が賛同。各団体の代表10人によるリレートークの後、参加者約160人がプラカードを掲げ全基地の撤去を求めた。

 声明文も発表し(1)被害者を取り巻く人々への謝罪と補償、ケアが丁寧に行われること(2)真実の究明と加害者への厳正な処罰-などを要求した。

英文へ→Protest gathering to body-dumping incident calls for withdrawal of all US bases from Okinawa