県は対策本部で情報収集 市町村の避難所開設も 津波注意報は継続 【3日午前10時55分現在】


県は対策本部で情報収集 市町村の避難所開設も 津波注意報は継続 【3日午前10時55分現在】 県の対策本部会議=3日、沖縄県庁
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 3日午前8時58分、台湾付近を震源とするマグニチュード7・7の地震が発生した。一時、宮古島や八重山地方や沖縄本島地方に津波警報が出された。震度は与那国地方で震度4、石垣市、竹富町で震度3、宮古島市多良間村で震度2が観測された。気象庁によると、午前9時18分に与那国島久部良で30センチ、その後、石垣市で20センチ、宮古島市で20センチの津波が観測された。

 津波警報は午前10時40分に解除され、注意報に切り替わった。県によると、午前10時40分現在、地震や津波による被害は確認されていない。

 津波警報を受けて、県内各地では、高台に人々が避難した。沿岸部に近い商業施設では臨時休業が相次いだ。各自治体でも警報が解除されるまでの間、窓口対応を休止し、訪れた市民らを上階に上がるよう指示した。

 津波警報を受け、県と第11管区会場保安本部は午前9時1分にそれぞれ対策本部を設置した。11管は巡視艇や航空機を出動し、船舶事故などに備えて沖合で警戒を続けている。

 県によると、午前10時20分時点で県内6市町村、10カ所に避難所が開設された。

 那覇空港事務所によると、午前10 時53分に同空港への着陸停止の指示を解除した。航空会社の準備などがあるため、実際の運航再開には一定の時間を要するとみられる。

 関係自治体によると、米空軍嘉手納基地は、避難者の高台への避難のため、第1ゲートから第5ゲートまでの避難者の通過を認めている。避難は徒歩でも車両でも可能。