那覇で「大喜利の壺」という大喜利会が定期的に開催されているようで気になっています。ぜひ調査をお願いします!
(那覇市 喜利喜利chop)
寄席の余興演芸を意味する大喜利。最近ではテレビ番組「笑点」の影響から、お題に対して複数の回答者がしゃれの利いた回答をしてその面白さを競う遊びとして一般に広まっています。そんな大喜利を定期開催している場所が那覇市壺屋にあるということで、さっそく調査員は大喜利会を開催している「壺屋演劇場かさね」に向かいました。
思いやりの心で楽しむ空間
調査員を迎えてくれたのは主催のクレ・ユウイチロウさん。会社員の傍ら、フリーのお笑いコンビ「めたりか」としても活動をしています。
クレさんと大喜利との出合いは2021年。大阪の芸人から声をかけられて参加したZoom(オンライン)の大喜利ライブがきっかけでした。
「それまで大喜利ってテレビで見るイメージで、やるという感覚はなかったんです。だけど、実際にやってみたら楽しくて。大喜利って一生楽しめるものだ! と気付いたんです」
時を同じくして壺屋演劇場かさねとも出合い、同年11月には第一回目となる「大喜利の壺」をスタート。毎週開催している大喜利会があるということが口コミやSNSなどを中心に広まり、これまで常連、新規含め総勢100人以上の人が参加しているといいます。
「実際にやってみますか?」との声に、調査員も大喜利に初挑戦。ホワイトボードとマーカーが配られ、お題が発表されると10秒もしないうちに回答する人がいてびっくり! それに続けと他の参加者も回答を連発、そのたび会場は笑い声に包まれます。初めは戦々恐々だった調査員も、回答するうちに自信が付き、とても楽しむことができました。
「立ち上げ当初から『想(おも)いやりの心で楽しむ空間』をモットーに、全員が楽しめるように心がけています」とクレさんは話してくれました。
それぞれの個性を大切に
そんな「大喜利の壺」ですが、月の最終火曜日には対戦大喜利ライブ「大喜利の火壺」に一転。プロ・アマ問わず大喜利の腕に自信のある人が集まり、その月のナンバー1を決定します。去る3月26日に開催された大会の優勝者はオリジン・コーポレーション所属のお笑いコンビ「いってきます」の寿パンチさん。パンチさんは、「大喜利の壺」立ち上げ初期からの常連であるということで、その魅力を尋ねてみました。
「プロとしてウケないといけないというプレッシャーがあるんですけど、この場所ではやりたいボケを自由にできる。その気軽さが魅力です」
基本的に「正解がない」といわれている大喜利。当然、その回答は一人一人異なります。「一番は自分が思っていることを大切にしてほしい。大喜利を通じて、個性や違いを楽しんでほしいですね」とクレさんは語ります。
個性を大切にする「大喜利の壺」。皆さんもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
大喜利の壺
日時=毎週(火)20:00~
場所=壺屋演劇場かさね(那覇市壺屋)
料金=1000円(初参加は無料)
駐車場:なし(近くのパーキングをご利用ください)
詳細はX(旧twitter)から
https://twitter.com/giritubo365
(2024年4月4日 週刊レキオ掲載)