戦ない社会つくる 仲間さん、祖父の願い「平和の詩」に


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二
自作の詩に込めた思いを話す仲間里咲さん=15日、金武町立金武小学校

 【金武】23日の「慰霊の日」に行われる沖縄全戦没者追悼式(主催・県、県議会)で、詩の朗読をする金武町立金武小学校の児童、仲間里咲さん(11)が15日、同校で開かれた会見に出席し、自らの作品「平和(ふぃーわ)ぬ世界(しけー)どぅ大切(てーしち)」に込めた思いを語った。仲間さんは「戦後71年、私たちは平和な社会をつくらないといけない」と強調した。

 仲間さんの作品は第26回児童・生徒の平和メッセージ展「詩の部門・小学校高学年の部」で最優秀賞に選ばれ、朗読が決まった。

 戦時中に海軍に属していた祖父、仲間政儀さん(享年92)とのやりとりが詩の中に描かれている。「祖父は『戦争は何度もいらない。今の平和な世界にありがとう、と言うんだよ』と話したので、『平和な世界は大切』という言葉を題名にした。方言だと、祖父の言葉がもっと伝えられると思った」と説明。

 沖縄について「オスプレイが飛んでいるのを見て『今は平和なのか』と考えることがよくある」と話す。

 詩に出てくる「蝉(せみ)の声」に関して「セミが『平和な社会をつくろう』と呼び掛けていると思った」と平和への思いを語った。