糸満ハーレーの「アヒル取り競争」 祭り関係者を不起訴 那覇地検 沖縄


糸満ハーレーの「アヒル取り競争」 祭り関係者を不起訴 那覇地検 沖縄 2023年の糸満ハーレーで行われたアヒル取り競争=6月21日、糸満市の糸満漁港(写真の一部を加工しています)
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糸満ハーレーのアヒラートゥエー(アヒル取り競争)が愛護動物の虐待に当たるとして、動物愛護団体が動物愛護違反容疑で祭りの関係者の男性を告発した件で、那覇地検が関係者を不起訴処分としたことが22日、同地検への取材で分かった。那覇地検は処分理由を明らかにしていない。処分は18日付。

アヒル取りを巡っては、県警が2023年11月、NPO法人アニマルライツセンター(東京)からの告発状を受理。今年2月に、祭りの関係者の男性を動物愛護法違反容疑で那覇地検に書類送致していた。

NPO法人側は、アヒル取り競争が、動物に対して過度な恐怖心と心理的抑圧を加え、首や羽などを持つことが「行事を行うために必要な限度」を超えているなどと指摘。一方、ハーレーの主催者側は「地域に根付いた文化」と主張するなど賛否が分かれていた。

糸満ハーレーは例年、旧暦5月4日のユッカヌヒーの日に糸満市で行われる。糸満ハーレー行事委員会によると、今年は6月9日の開催を予定しているという。