日本代表対談 ハンド・銘苅×ラグビー・知念


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知念 雄
銘苅 淳

 ハンドボールのハンガリーリーグなどで活躍を続ける銘苅淳と、ラグビートップリーグの東芝ブレイブルーパスでプレーする知念雄、日本代表にも選出された2人が30日、那覇市樋川のキッチン「FUKIYA」で対談した。共に那覇西高校出身の銘苅と知念が顔を合わせて話をするのは初めて。2人が直近のシーズンを振り返り、今後の目標などを語った。(進行・平安太一)

 ―2人の接点は。
 銘苅 「僕が那覇西高で教育実習をしたとき知念君が高校2年生だった。(知念がハンマー投げの)すごい選手だったので顔と名前は知っていた」
 知念 「(卒業後に)フェイスブックでつながりができて(銘苅の)活躍を知っていた。すごい人だと感じていて、ずっと話をしたかった」

 ―相手の印象は。
 銘苅 「陸上で実績を残しながらラグビーに挑戦するポジティブな進路変更をした知念君には伸びしろしかない。知念君が伸びることはラグビー界にとってもプラスになるはずだ」
 知念 「海外に行っていろいろな経験をしており、バイタリティーにあふれる人だ。日本代表でプレーするときも銘苅さんのように頑張ろうと刺激をもらっている」

 ―昨季を振り返って。
 銘苅 「しんどいことが多いシーズンだった。2部リーグのチームにいるときは思っていた契約内容と違っていて、うまくいかなかった。2月に1部のチームに移籍したが環境に慣れるまではストレスとの闘いだった。でも最後は自分の立ち位置をつくれて、チームにフィットできた」
 知念 「初めてシーズンを通してラグビーをやった。体が(トップ選手に)ついて行けるようになって、自分のパワーが通用するんだと自信になった。試合を重ねるごとにラグビーが面白くなった。ただ、大事な試合に出場できず悔しい思いも味わった。まだまだ実力が足りないと感じる部分もある」

 ―国際大会も経験した。
 銘苅 「多くの人に応援してもらえる日本代表の重みと喜びを感じ、今までにないほど充実していた。僕は指導者を目指しているので、代表監督の姿勢やトレーニング方法、ミーティングのやり方は勉強になった」
 知念 「外国人のチームと試合をしたとき、スクラムの組み方やプレースタイルが違うことに驚いた。タックルの方法を今まで以上に考えるようになったし、監督やコーチと話すことで多くの経験を重ねることができた」

 ―今後の目標を。
 銘苅 「しっかりと自分の立ち位置をつくって、チームに残留を希望されるような選手になることが目標だ。指導者の勉強も続けたい。そして、(来年1月の)世界選手権でプレーすることを目指す」
 知念 「今はリザーブなので、まずはスタメンになることだ。僕の実力が上がればチームの厚みも増すと思う。2019年ラグビーワールドカップに出るために自分にプレッシャーを与え続ける」