
ネット企業アマゾンの関連会社オーディブルによるオーディオブック配信サービス「オーディブル」は、沖縄戦や東京大空襲などの体験談を録音し、公開する「記憶の継承プロジェクト」を始める。8月10日からホームページで無料公開する。県内から、本島南部で沖縄戦を体験した吉嶺全一さん(83)=那覇市=が参加。22日に那覇市内で体験を録音した。
吉嶺さんは米軍上陸後の1945年4月末に那覇市首里の実家を出て、糸満市摩文仁で米軍に保護された。家族や親類約50人で逃げたが、生き残ったのは13人だったという。県観光ボランティアガイド友の会顧問として、現在も修学旅行生に体験を講話している。
吉嶺さんは体験談がインターネットで公開されることに「戦争だけは絶対にやってはいけないと、多くの人に伝えたい」と話した。
問い合わせはトゥルートラジェ(電話)03(3406)6646。