県警は8月11日から、県警本部と14署で、基本勤務の始業終業時間を1時間前倒しする運用を試験的に実施する。前倒しに伴い、各窓口の受付時間も開始終了時間がそれぞれ1時間早くなる。職員のワークライフバランスの充実や来庁者の利便性向上が目的。試験運用の期間は11月2日までで、職員アンケートや来庁者の意見を踏まえて、本運用に移行するかを決定する。本運用となれば、およそ50年ぶりの変更となる。
事件事故についてはこれまで通り24時間対応する。
県警の現在の基本勤務時間は「午前9時半~午後6時15分」。試験運用期間中は「午前8時半~午後5時15分」に変更する。
県警によると、終業時間を早めることで、職員の帰宅後の生活充実を図れるようにする狙いがある。また職員の中には渋滞を避けるため、午前8時半には出勤している職員も多く、その現状も踏まえる。一方で育児や介護がある職員については、現行の運用と同様にそれぞれの要望に合わせて柔軟に始業時間を選択できるようにする。
来庁者に関しては、午前8時半始業の官公庁が多く、警察の各窓口にも同時刻に訪れる来庁者が一定程度いることから、そのニーズに合わせる目的もある。
県警によると、1975年5月から現在の午前9時半始業の勤務体制となった。試験運用から本運用になれば、約50年ぶりの変更となる。都道府県警では現在、一番遅い始業終業時間帯だという。
変更後の窓口対応の時間帯は以下の通り。
【各警察署】
○生活安全課、地域課、交通課 午前8時半~午後4時
○会計課 午前8時半~午後5時15分(拾得物の返還・交付は午後4時まで)
【県警本部】
○公文書開示請求、保有個人情報開示請求、犯罪被害給付金等申請(いずれも広報相談課) 午前8時半~午後5時15分
○審査請求(監察課)、犯罪経歴証明書申請(鑑識課) 午前8時半~午後5時
【電話相談】
○ヤングテレホン 午前8時半~午後5時15分