古謝景春南城市長のセクハラ疑惑で、古謝市長の運転手を務めていた女性による被害申告に対して、県警が古謝市長を強制わいせつ容疑で5日にも書類送検する方針を固めたことが4日までに捜査関係者への取材で分かった。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けるとみられる。古謝市長はこれまでの議会答弁や取材などにセクハラ疑惑を否定している。
元運転手の女性は市と委託契約を結んで、2022年8月から古謝市長の運転手を務めていた。その業務中に胸を触られたと訴えていた。
元運転手の女性が23年1月に県警に被害を申告し、県警が古謝市長や関係者への聴取などを進めてきた。
捜査関係者によると、県警は古謝市長の書類送検に合わせて、元運転手の被害申告が虚偽告訴だとする古謝市長の家族からの訴えについても、検察に書類を送致する方針。
女性の被害申告内容を認めることから虚偽告訴には当たらないと判断し、女性の起訴は求めないとみられる。
古謝市長のセクハラ疑惑は23年12月に表面化した。元運転手の女性は24年2月、市長と市に対して慰謝料などを求める民事訴訟を那覇地裁に起こした。