エイサーを体験できる施設!?【島ネタCHOSA班】


エイサーを体験できる施設!?【島ネタCHOSA班】 手本映像に合わせてエイサーの体験もできます
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

もうすぐ沖縄に来る東京の友人から「『エイサー会館』に行きたい」とリクエストがありました。ホームページを見たところ、いろいろ体験もできて面白そうな施設です。ぜひ調査してください。

(宜野湾市 エイサク・ニュートン)

エイサーを体験できる施設ですか。ネットで検索してみると、体験型コンテンツもあり、楽しく沖縄の伝統芸能を学べそうです。8月23~25日に開催される沖縄全島エイサーまつりが近づく中、エイサーのことをあらためて学びたい調査員にはぴったりの場所です! さっそく調査開始です。

情報の発信拠点

沖縄市上地のコザ・ミュージックタウン内にあるエイサー会館に到着。同会館は2階建ての施設で、1階は無料スペース、2階は有料スペースになっています。1階にはユニークなエイサーグッズが多数そろうショップや関連書籍コーナー、エイサー検定が受けられるラウンジがあり、2階の有料スペースには資料・映像が見られるスペースや体験コーナーがあります。同館の職員、眞榮平剛士さんが案内してくれました。

眞榮平剛士さん

エイサー会館が開館したのは2018年。「沖縄市が『エイサーのまち』を宣言しているので、エイサーの情報の発信拠点となる施設をつくろうということでオープンしました」と眞榮平さんは話します。年間の入館者数は、コロナ禍で一時減った時期もありましたが、約2万8000人に上るそう。県内外のエイサー好きの子どもや修学旅行生なども訪れるといいます。

2階に足を踏み入れると、薄暗い空間が広がります。これは昔の沖縄市の夜の街並みをイメージしているそう。巨大スクリーンに映されるのは県内各地の旧盆の実際の道ジュネーの映像で、まるでその場にいるような感覚を味わえます。

昔の沖縄市の街並みをイメージした大型スクリーンエリア
太鼓や衣装も利用できます

エイサーの衣装を着たり、太鼓を叩いたりできるコーナーや写真撮影できるスポットもあります。友人や家族同士での記念撮影で盛り上がりそうです。

エイサーの歴史や文化も学べるコンテンツも豊富で、「全島エイサーコンクール」から始まった「沖縄全島エイサーまつり」の歴代ポスター、エイサーの衣装や資料などの展示、過去の沖縄全島エイサーまつり、県内外の団体の映像も紹介されています。

衣装を着て練習も可能

調査員のお気に入りは「エイサー太鼓体験」のコーナー。大太鼓と締太鼓、女性の手踊りの3種類の中から好きなメニューを選び、映像に合わせて太鼓を叩く体験ができます。映し出された手本映像に合わせて練習ができます。練習したら自分の姿も録画できるので、動きを確認することが可能です。スタッフの指導の下、エイサーや三線などが習える本格的な体験プログラム(有料・予約制)も人気だそうです。

手本映像に合わせてエイサーの体験もできます

「生のエイサーを見たいという声にできるだけ応えられるようにしています」と眞榮平さん。エイサーのオフシーズンになる10月から翌年の5月の間は、月1、2回沖縄市を中心に市内外の青年会による演舞を開催。伝統行事のない時期も同館で実演を楽しむことが可能です。ライブ配信あり、公式You Tubeチャンネルで視聴できるそうです。

年間を通して沖縄が誇るエイサーを楽しめる施設。見て、学んで、体験して、楽しんだ調査員でした。


エイサー会館

沖縄市上地1-1-1 コザ・ミュージックタウン内
営業時間:10 時~
※閉館時間はHPを確認
休館日:水曜
入館料:一般300円、小・中・高校生100円
小学生未満無料
TEL 098-989-5066
https://eisa-museum.jp/

全島エイサー1974 写真展
~9月29日(日)入場無料

(2024年7月25日 週刊レキオ掲載)