五輪開催中のフランス・パリで6店舗を構えるワインショップ「ジュレス・パリ」は、ワインやチーズ、バゲットなどと一緒に泡盛も取り扱っている。ソムリエのアレクシ・ロベックスさん(21)は近年、泡盛の流通も増えてきていると言い、「フランス人は1日に1、2杯はワインを飲む。たまにはエキゾチックで新しい旅を味わってみてほしい」と勧めている。
ロベックスさんによると、1980年代ごろから漫画やアニメへの関心が高まり、日本食への需要も増えた。他の大手ワインショップが泡盛を置くようになり、ジュレス・パリでもそろえるようになったという。
日本酒と比べて泡盛はまだ希少だが「クラシカル(伝統的)でビターな(苦みのある)味はフランス人に好まれる」と解説した。
ソテーした魚料理と相性が良く、主にロックで飲まれる。炭酸水で割ったり、カクテルにしたりすることも多いという。
ロベックスさんは「世界中が見る五輪の機会にワインとフランスを知ってもらいたい」と笑顔で話した。
(古川峻)