比嘉里緒菜(嘉数中2年)躍進3位 全国高校・中学ゴルフ


この記事を書いた人 志良堂 仁
11番ホール 豪快なティーショットを放つ比嘉里緒菜=13日、山口県の宇部72CC(又吉康秀撮影)

 ゴルフの2016年度全国高校・中学選手権大会の個人の部最終日は13日、山口県の宇部72CCで行われ、15位でスタートした中学女子(6277ヤード、パー72)の比嘉里緒菜(嘉数2年)が首位と3打差の3位に入った。中学男子(6796ヤード、パー72)では豊里裕士(恩納3年)が、高校女子(6515ヤード、パー72)では新城莉李亜(宜野座1年)がそれぞれ5位入賞を果たした。

◆比嘉、Vへ執念 諦めず猛追

 初日を終えて首位と6打差の15位にいても、比嘉里緒菜(嘉数中)が頂点を目指す思いは途切れなかった。「優勝を諦めずに自分のペースで頑張ろう」と決意して挑んだ最終日のラウンド。インスタートした比嘉は後半の3番ホールから4連続バーディーと激しく追い上げて、一気に3位まで躍進した。7月の世界ジュニア選手権で準優勝した実力者は、「自信を持って胸を張ってプレーした」と達成感をにじませた。

 上位進出の鍵を握ったのはパットだった。初日からショットが安定せず「セカンドも計算ミスが多かった」と言うが、「パットがよく入ったのでリズムに乗れた」。前半の18番ホールは約10メートルの長い距離から打ったバーディーパットを沈め、「(流れが)来てくれた」と感じた。後半の3番でも約10メートルにつけたバーディーチャンスをものにして、「いい感じの距離感でできている」と手応えをつかんだ。

 そこから4連続バーディーと勢いに乗っても、「気持ちが高ぶらないように抑えていた」と自分のゴルフを見失わなかった。この日は5バーディー1ボギーと高い実力を存分に発揮し、「自分らしくプレーできました」と笑顔を見せた。

 世界ジュニアに続いて、今大会でも確かな足跡を刻んだ。今後に向けて、「もっとベストなスコアを出せるように頑張りたい」と強い向上心をのぞかせた。(平安太一)