泡盛カクテル普及へ 協議会設立、レシピを募集


社会
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「THE泡盛カクテル推進協議会」の設立を報告する県酒造組合や飲食業団体の関係者ら=2日、県庁

 県酒造組合(玉那覇美佐子会長)と県内飲食・宿泊業7団体は2日、県庁で記者会見を開き、沖縄を代表する泡盛をベースとしたカクテルの開発・普及を図る「THE泡盛カクテル推進協議会」の設立を発表した。2日からカクテルレシピの募集を県民に呼び掛け、泡盛の新感覚な飲み方を提案する。

 推進協議会は先月25日に設立された。会長に就任した大城勤・県酒造組合副会長は「乾杯やウエルカムドリンクに使える観光素材として沖縄らしい『THE泡盛カクテル』を普及させたい」と話した。

 協議会は県の「琉球泡盛県外展開強化事業」の一環で設立された。泡盛の総出荷量が11年連続で減少し、若者の泡盛離れが指摘される中、カクテルを起爆剤として泡盛の普及促進を図る狙いがある。今回の取り組みを契機に県内自治体へ泡盛による乾杯条例制定の呼び掛けも見据える。

 協議会は酒造組合のほか、泡盛マイスター協会や県飲食業生活衛生同業組合、県ホテル旅館生活衛生同業組合、日本バーテンダー協会など計8団体でつくる。9月のカクテルレシピの一般公募、10月のネーミング公募を経て、11月1日の「泡盛の日」にグランプリ作品を発表する。

 カクテルのテーマは「沖縄を代表する簡単で美味(おい)しいTHE泡盛カクテル」。応募期間は2~20日。プロ、アマ問わず20歳以上なら誰でも応募できる。グランプリには賞金30万円が贈呈される。応募方法は県酒造組合のホームページ「泡盛百科」で確認できる。問い合わせは協議会事務局(電話)098(862)8285。