死亡事故続発の宮古島市で「非常事態宣言」 交通安全を市民・観光客らに呼びかけ 沖縄


死亡事故続発の宮古島市で「非常事態宣言」 交通安全を市民・観光客らに呼びかけ 沖縄 死亡事故が相次いで発生したことを受けて、交通死亡事故非常事態宣言を読み上げる宮古島署の新垣健一郎署長(中央)ら=27日、宮古島署
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 【宮古島】18~25日にかけて、宮古島市で3件の死亡事故が発生したことを受け、宮古島署と市、宮古島地区交通安全協会は27日、同署で記者会見を開き、「交通死亡事故非常事態宣言」を発表した。記者会見の始めに出席者が黙とうをささげた。

 宣言を読み上げた新垣健一郎署長は「このような悲惨な事故は誰にでも起こりうる」と指摘。「悲惨な事故をなくすためにもご協力をよろしくお願いします」と警鐘を鳴らし、市民や観光客らに交通安全を呼びかけた。

 車を運転する際の注意点として、車間距離を十分に保ち、前方をよく見て運転することなどを挙げた。歩行者は横断歩道を利用し、高齢者や子どもがいる場合は安全に誘導するなど、積極的に手を差し伸べることなどを挙げた。

 出席した座喜味一幸市長は「死亡事故が起こらないように安全運転の徹底をお願いしたい。市としても、関係機関と連携を深め交通事故の防止に努めたい」と訴えた。

 会見後、関係者は市平良東仲宗根添にある「交通安全の地蔵さん」の前で管内の交通安全を祈願した。

 同署管内における非常事態宣言は2018年3月以来。署によると、今年(9月26日現在)の人身事故は、前年比で14件増の76件(うち死亡事故3件)発生している。

「交通安全の地蔵さん」の前で宮古島署管内の交通安全を祈願する同署や宮古島地区交通安全協会の関係者ら=27日、宮古島市平良東仲宗根添