宮古島海上保安部(喜志多健史部長)は21日、宮古島市平良の平良港湾合同庁舎で、溺れた外国籍の30代女性をサーフボードに乗せて岸まで運んで救助したとして、市内在住の山田敬子さん(41)に感謝状を渡した。山田さんは「当時は『少しでも早く女性を岸まで連れて行きたい』との思いで必死だった」と話し、救助できたことを喜んだ。
山田さんによると7月14日午後1時10分ごろ、市城辺の吉野海岸でサーフィンを楽しんでいたところ、数メートル先で苦しそうにもがいている30代女性を発見した。女性は助けを呼ぶように叫び、「ヘルプ・ミー(助けて)」と訴えていたという。
女性は岸から10メートルほど離れた場所にいて、山田さんは女性に近づいてサーフボードに乗せ、岸まで運んだ。女性は救急搬送された。
感謝状の贈呈式で山田さんは「女性は海水を飲んでいたのか、顔が青ざめていてパニックに陥っていたので、1秒でも早く岸に運ぼうと一生懸命だった」と振り返った。喜志多部長は「救急隊の到着まで時間がかかる自然海岸事故において、地域の人が迅速な救助活動を実施してくれたことは大変心強い」と感謝した。