辺野古・大浦湾の保護訴え IUCN日本委員会 ジュゴンの危機紹介


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NGO関係者にジュゴンについて説明する国際自然保護連合(IUCN)日本委員会のメンバー=2日、米ホノルル市

 【ホノルル=問山栄恵ワシントン特派員】日本自然保護協会やジュゴン保護キャンペーンセンターなどでつくる国際自然保護連合(IUCN)日本委員会は2日、米ホノルル市で開かれているIUCNの第6回世界自然保護総会会場にブースを設け、ジュゴンへの影響など沖縄県名護市辺野古への新基地建設を巡る環境問題を広く訴え、支援を求めた。多くの非政府組織(NGO)関係者や科学者らが足を止めるなど関心の高さを示していた。

 メキシコの大学で環境関係の研究をするカリメ・ロパスさん(25)は「軍事基地を巡る環境問題は世界中で起きている。国際社会に問題を広く伝え、声を上げ続けることが重要だ」と語った。

 特設ブースには、沖縄のジュゴンに関する資料や写真を展示。メンバーは埋め立てによる新基地建設がジュゴンや大浦湾の生態系に大きな影響があることを訴えた。IUCN勧告決議に基づき、環境アセスメントの見直しと沖縄ジュゴンの保護計画の策定の履行を日米両政府に求める国際署名活動を行った。