【ハワイ】4世を題材に県系人が舞台 リー殿内氏手掛ける


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UchinaAlohaのメンバーと、リー殿内氏(後列左から3人目)

 ハワイの沖縄系作家、リー殿内氏が手掛ける芝居、「UchinaAloha(ウチナーアロハ)」が8月25日から10月2日まで、ホノルルのクムカフアシアターで行われている。

 殿内氏の紹介によると「主人公は大学を中退した、ローカルウチナーンチュ(ハワイの沖縄系)4世のデイビッド与那嶺。母の遺言『おじいちゃんから三線を習うこと』に素直に従えず、複雑な気持ちを抱える。そんな時沖縄から交換留学で来ていた、平和主義の女の子、宜野座マリアと出会う」とある。

 リー殿内氏は、純ウチナーンチュ4世。「叔父のマック与那嶺氏が、毎年沖縄を訪れるたびに『街からうちなーぐちがどんどん聞こえなくなっている』と話した。それまであまり気にしたことはなかったが、2012年9月、琉球大学の石原昌英教授の講座『島くとぅば』に参加し、うちなーぐちが消滅の危機にあるということを知った。教授の熱心な話しぶりに胸を打たれ、それがUchinaAlohaを書くきっかけとなった」とリー氏は語る。

 芝居の中で主人公のデイビッドがサンレレ(ウクレレと三線をミックスした楽器)を使って演奏する曲「メンソーレハワイ」は、世界的人気のウクレレ奏者、沖縄系5世のジェイク島袋氏による作曲。
(比嘉具志堅華絵通信員)

英文へ→Play about fourth-generation Okinawan in Hawaii released