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米軍、嘉手納基地で4カ月連続のパラシュート訓練 県や自治体の中止要請聞かず 10・10空襲から80年の日


米軍、嘉手納基地で4カ月連続のパラシュート訓練 県や自治体の中止要請聞かず 10・10空襲から80年の日 上空からパラシュートで降下する米兵=10日午後4時53分、嘉手納町上空(喜瀨守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 梅田 正覚

 【嘉手納】10・10空襲から80年となる10日、米軍は嘉手納基地でパラシュート降下訓練を強行した。県や周辺自治体が繰り返し中止を求める中、4カ月連続の実施となった。

 訓練は午後4時47分から同5時47分の間に、 1機から計14人の兵士が降下した。使用された機体はMC130特殊作戦機。

 沖縄市、嘉手納町、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協)は「一貫して実施しないよう求めており、なし崩し的な運用による基地負担の増加を非常に危惧している」とコメントを発表し、訓練を実施しないことを強く求めた。

 米軍はパラ訓について、伊江島補助飛行場の滑走路が補修中という理由から、嘉手納基地では2023年12月から5カ月連続、24年7月からこれまで4カ月連続、通算9回実施している。改修を終えるまでは月1回実施するとしている。