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「空手の日」で重鎮らが奉納演武 「平和の武」を世界に発信 沖縄・豊見城


「空手の日」で重鎮らが奉納演武 「平和の武」を世界に発信 沖縄・豊見城 「空手の日」で奉納演武をした空手家たち=25日午前11時47分、豊見城市の沖縄空手会館特別道場「守禮之館」(喜瀨守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 田中 芳

 「空手の日」に当たる10月25日、沖縄空手界の重鎮らによる2024年度の奉納演武が豊見城市にある沖縄空手会館内の特別道場「守禮之館」で実施された。県指定無形文化財「沖縄の空手・古武術」保持者と沖縄伝統空手道振興会加盟団体会長らが、鍛え上げられた型を披露。礼節を重んじる「平和の武」として受け継がれてきた空手の精神を世界に発信した。

 奉納演武を披露したのは、保持者の喜久川政成さん、眞栄城守信さん、伊波光太郎さん、高良信徳さん、仲本政博さん、東恩納盛男さん、仲程力さんの計7人。全沖縄空手道連盟の池宮城政明会長、沖縄空手・古武道連盟の八木明達会長、県空手道連合会の仲里稔会長、県空手道連盟の平良慶孝会長も演武を披露した。

 奉納演武の前に、県指定無形文化財「沖縄の空手・古武術」保持者で今年8月に逝去した伊波清吉さん=米・ミシガン州在住=に全員で黙とうした。

 「空手の日」は世界の平和と人々の幸福に貢献する願いを込めて、2005年3月に制定され今年で19年目。主催者を代表し玉城デニー知事のあいさつを代読した池田竹州副知事は「さまざまな歴史の荒波を乗り越え、沖縄空手の発展に尽力されてきた先人たちに思いをはせるとともに、今後のさらなる沖縄空手の振興を祈願いただければ幸い」と述べた。