ウェブサイト「沖縄泡盛新聞」は、県産泡盛を街頭で飲み比べてもらい、人気を競う「泡盛コンテスト」本選を16日から那覇市の国際通りで開催する。720ミリリットルを2千円程度で入手できる県内44酒造所の100銘柄について、4月から実施してきた予選で30銘柄に絞り込んだ。11月いっぱいまでの1カ月半の間に本選を3度実施し、評価の高かった12銘柄を選出、公表する。試飲は無料。
同ウェブサイトを運営する醸界の比嘉大副社長らが14日、琉球新報社を訪れ「初心者に入門用を選んでもらう。消費者が選ぶ試みはこれまでになく、消費拡大、販路拡大につなげたい」とアピールした。
予選は、国際通りでのトランジットモールなどで実施。観光客や普段は泡盛を飲まない県民に銘柄を隠して試飲してもらい、好みの飲み口の順に点数を付けてもらう方式で、上位30銘柄が出そろった。
本選も予選と同様の方法で行う。業界関係者らの参加をなるべく避けるため「期間中、国際通りで3度実施する」との前触れのみで、開催日時や具体的な場所は非公表。業界の一部からは複雑な反応もあるというが、泡盛新聞の嘉手川学編集委員は「自分に合う泡盛があることを知ってもらうことで、ファンを発掘でき、トレンドの分析にも活用できる」と強調した。