女子大生が泡盛プロデュース ハイビスカスでリキュール「Bis」


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泡盛リキュール「Bis」をPRする(左から)崎山酒造廠の崎山淳子専務と、上園海さん、上原奈季さん、二宮あみさん=22日、那覇市の奥武山公園

 現役女子大生がプロデュースした崎山酒造廠(金武町)のハイビスカスエキス入り泡盛リキュール「Bis」(ビス)が産業まつりで披露され、関心を集めている。南国ムードあふれる薄いピンク色とスタイリッシュな外見は、会員制交流サイト(SNS)でも「かわいい」と好評だ。開発に関わった学生らは「若者が泡盛に関心を持つきっかけになってほしい」と意気込んでいる。

 産業まつり初日の21日から販売を開始した。開発に携わった学生は7人。風味やアルコール度数、色味の調整やネーミング、マーケティングまで全て学生が担った。泡盛離れが懸念されている若者へアプローチしようと、ツイッターを通してアピールするなど、随所に若者らしさが光る。若者に人気のある那覇市内のクラブが扱い始めたほか、県内のファミリーマートでも11月から随時販売が始まる予定だ。開発に携わった二宮あみさん(21)=琉球大3年=は「みんなの関心の高さを感じる。手に取ってもらえる機会を増やしたい」と意欲を燃やす。

 商品名の由来はハイビスカスと「繰り返す」という意味がある同音の音楽記号から。命名した上原奈季(ないき)さん(20)=沖縄国際大3年=は「何度も飲みたくなるお酒になってほしいという思いと重なった。店で『ビス下さい』と注文した時の発音の格好よさにもこだわった」と語る。

 メンバーは、ほとんど酒を飲まなかった人や、酒が好きで甘いものが苦手な人もいた。まとめ役を務めた上園海(まりん)さん(21)=沖国大2年=は「みんなが集まりやすい夏休みに集中していろんな意見を話し合って造ったので、味には自信がある」と胸を張った。

 産業まつりではターゲットの若い女性のほか、男性や壮年層からも「おいしい」と評価された。崎山酒造廠の崎山淳子専務は「私たちが新商品を作る意識と違い、新鮮だった。新しい市場開拓の可能性を秘めている」と話し、ビスの広がりに期待を込めた。